民話データベース

Last-modified: Wed, 08 Apr 2020 03:13:10 JST (1487d)
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海外のDB

  • Dutch Folktale Database(Nederlandse VolksverhalenBank)
    • オランダの民話データベース。当初スタンドアロンの電子データベースとして作成され、2004年にオンライン化されて現在に至る。2004年の時点で20,000件、現在46,000件を超える民話が収録されており、各民話は語り部、採集者、採集場所、採集日時、サブジャンル、方言といったメタ情報のほか、モチーフや話型、キーワード、要約などが機械学習や自然言語処理技術を用いて自動的に付与されている。ビジュアライゼーションのための機能も充実しており、類話や関係する民話の表示、キーワードに基づく時系列表示、地図上での表示などができる。
  • The Evald Tang Kristensen Collection
    • デンマークの民話データベース。19世紀から20世紀初頭にかけて活動した民話収集家であるEvald Tang Kristensen(Wikipedia)の24,000ページに渡る手稿を地理情報とともにデータベース化し、Web上で閲覧できるようにしている。キーワードや、Kristensenによる独自のインデックスなどによる検索も可能である(Tangherlini, 2013; 2016)。
  • Wossidlo Digital Archive
    • 北東ドイツの民話データベース。19世紀から20世紀初頭にかけて活動した民話収集家であるRichard Wossidlo(Wikipedia)の250万件以上の手稿が収録されている。
  • Intelligent Search Engine for Belief Legends (ISEBEL)
    • 複数地域の民話を横断的に利用できるようにするプロジェクト。オランダ民話データベース・デンマーク民話データベース・北東ドイツ民話データベースが現在利用できる。

日本国内のDB

  • 東アジア民話データベース
    • 東アジア民話データベース作成委員会によるもので、日本民話データベース・韓国民話データベース・中国民話データベース・沖縄伝承話データベースを統合したものである。音声データを中心に63,500件の民話情報が収録され、音声データ以外のメタ情報のデータベースが専用のファイルでダウンロードできるほか、音声データの一部がサンプルとしてWeb上で公開されている。
  • 怪異・妖怪伝承データベース
    • 国際日本文化研究センターが公開しているデータベースで、怪異や妖怪の登場する民話に関して記述された国内の日本民俗学の文献をデータベース化したものである。1997年に作成が開始され、2002年6月からWeb上で利用できるデータベースとして公開されており、2019年1月現在約35,800件の書誌情報が採録されている。採集され各民話について、怪異(妖怪)の呼称・出典・地域といった書誌情報に加え、100字程度の要約がついている。
  • 日本昔話資料:稲田コレクション
    • 民俗学者の稲田浩二らのグループが日本の29道府県で行った調査のテープの内容を、一話を一項目として整理したものであり、3696件分の項目が存在する。Web上には目録が公開されており、題名・時間・収録年月日・収録地 ・収録者 ・話型分類・概要といった情報が利用できる。音声データについては民族学博物館の中からのみアクセスできる。